そんな丸の内には意外な顔がある。実は銀座や表参道と並ぶ日本を代表する高級チョコレートの街なのだ。
12月12日、パリを拠点にする世界のトップショコラティエ「ジャン=ポール・エヴァン」が、日本で初の業態となるチョコレートバーを丸の内にオープンした。上質なお洒落を楽しむ男性のためのセレクトストアの一角にあり、店内には落ち着いたチョコレートカラーのカウンター席やスタンド席を備え、男性も違和感なくチョコレートを楽しんでいる。
丸の内には、ジャン=ポール・エヴァンに限らず、高級チョコレートブランドがひしめく。フランスの「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」「パティスリー・サダハル・アオ キ・パリ」、スペインの「カカオサンパカ」、ベルギーの「ゴディバ」「ドゥバイヨル」、日本の「ショコラティエ パレ ド オール」。王室御用達ブランドや老舗ブランドをはじめ、スイーツ、チョコレート好きなら知らない人はいないような有名ブランドだ。
銀座や表参道のようなファッションが前面に出ている街ならともかく、なぜ丸の内にこれほど高級チョコレートブランドが集まっているのだろうか。
「ジャン=ポール・エヴァン チョコレート バー」を丸の内に出店した理由を、JEAN-PAUL HÉVIN JAPON社長の楠善光さんはこう語る。「私たちはいかに感度の高い方が集まる場所に出店するかを考えます。パリの北マレ地区にもこのスタイルの店舗がありますが、ビジネスマン、クリエイター、そして観光客、食への感度の高い方が集うエリアで、丸の内に似ています」
「石畳を配しているなど、街としてパリに近いんですよ。日本では他にここを越えるところがありません」。パティスリー・サダハル・アオキ・パリ 丸の内店でそう話すのは、パティシエの青木定治さんだ。パリに本店を構えるブランドの日本初出店の場を2005年にこの地に選んだ。
理由は、第一に景観の良さだったという。「外観も表のファサードも、センスよく管理されています。丸の内はお願いされて出店する場所で僕たちは意見を言えます。例えば銀座だと急に店の隣にパチンコ屋さんとかできるリスクとかあるじゃないですか。それがないのがいいんです。それからここは天井が高いのもいいですね。僕、天井高いの好きなんですよ」